その他
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- 血栓性外痔核
- いぼが紫色に腫れあがり、中に血栓があるものを血栓性外痔核と呼びます。症状は派手ですが、血豆のような状態なので、4~6週間で吸収されて治ることもよくあります。腫れと痛みが強い場合は切開して血栓を取り除きます。
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- 肛門狭窄(こうもんきょうさく)
- 裂肛(切れ痔)などの原因で、肛門が狭くなる病気を肛門狭窄と言います。
裂肛が慢性化し何度も切れることにより、近くを通る内括約筋がダメージを受け硬くなり肛門が拡がらなくなります(内括約筋性狭窄)。
また、切れた部分の治癒過程で組織が盛り上がり瘢痕化していきます。裂肛が生じ、治るたびにこの瘢痕化が重なることで徐々に肛門が狭くなっていきます(上皮性狭窄)。
また、肛門部の感染症である痔瘻(うみ痔)が原因で肛門周囲を膿が通るトンネルが取り囲み狭くなる場合もあります。
通常、肛門の太さは人差し指が入る大きさですが、肛門狭窄になると小指も入らないほど細くなってしまうこともあります。
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- 直腸脱
- 直腸の壁が裏返しになり、ずり落ちて、肛門から直腸が脱出する病気を直腸脱と言います。
直腸脱は、高齢の女性の方に多い病気ですが、若年の方や男性の方にも起きる病気です。
症状は、直腸の脱出、便漏れ、排便障害、下着に血液や粘液がつく等があります。
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- 肛門周囲皮膚炎
- 肛門周囲の痒みやただれ、ヒリヒリとした痛み、浸出液による下着の汚れ等の症状があります。
原因は、シャワートイレの使い過ぎ(勢いが強い、使用時間が長い)や排便後にトイレットペーパーで拭き過ぎる事。他には、真菌の感染による事もあります。高齢の方は、尿失禁・便失禁などにより肛門周囲が汚れたままになる場合も考えられます。
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- 尖圭コンジローマ
- 肛門の周りにできるウイルス性のイボです。小さなものがたくさんできたり、カリフラワー状にまとまり大きくなることもあります。肛門の中にできることもあり、男性の陰嚢・陰茎や女性の陰唇・膣にまで拡がることもあります。原因はウイルス感染で性病のひとつと言われています。しかし、肛門周囲にのみ認められる尖圭コンジローマは、感染経路が特定できないこともあり、性病と断定できないこともあります。